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AIで作る商品動画広告:実践ステップ別ワークフロー

Long Cheng
AIで商品の動画広告を作る方法。ブリーフ作成、ショットリストの設計、商品写真のアニメーション化、ライフスタイルショットとサウンドの追加、低コストな試作から本番レンダリングまでを順に解説します。
AIで作る商品動画広告:実践ステップ別ワークフロー
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AIで初めて商品広告を作ろうとすると、たいてい同じ結果になります。「自分の水筒のシネマティックな広告」と入力して長いクリップを1本生成し、見た目はきれいでも何も売れない映像ができあがります。ボトルのロゴは違うものになり、商品ならではの特長を見せるショットはなく、購入した広告枠にもクリップが合っていません。

これはプロンプトを1つ改善しても解決しません。広告は、それぞれ1つの役割を持つ短い計画済みのショットをつなげて作るものです。現在のAI動画モデルが生成するクリップは4〜15秒で、この構成にぴったり合います。このガイドではワークフローを1ステップずつ解説し、最後にそのまま使える15秒のショットリストを紹介します。


ステップ1:1段落のブリーフを書く

生成ツールを開く前に、次の4つの質問に文章で答えましょう。答えは短くまとめます。

  1. 誰に向けた広告か? 対象は1つに絞り、具体的な人物像で表します。「出勤前にトレーニングするランナー」なら役に立ちますが、「すべての人」では役に立ちません。
  2. 伝えるメッセージは何か? メリットは5つではなく1つ。機能を並べるより「水を丸1日冷たいまま保つ」のほうが強く伝わります。
  3. どこに配信するか? 配信面によって、アスペクト比、長さ、そして音声ありで視聴されるかどうかが決まります。
  4. 視聴者に何をしてほしいか? ページを訪問する、クーポンコードを使う、名前を覚えてもらう、などです。

ブリーフの例を示します(AI動画モデルは英語のプロンプトに最もよく反応するため、例は英語のまま掲載しています)。

Audience: runners who train early in the morning.
Message: the bottle keeps water ice cold through a long run.
Placement: vertical feed ads, often watched without sound.
Action: tap through to the product page.
Length: 15 seconds.

見栄えのよいショットでも、メッセージに貢献しないならカットしましょう。


ステップ2:ブリーフをショットリストに落とし込む

15秒の広告には、通常4〜5つのショットが入ります。各ショットの役割は1つずつです。フック、商品の提示、メリットの証明、実生活での使用シーン、そしてブランドで締めくくることです。

何かを生成する前に、まずリストを書きましょう。各ショットについて次の点をメモします。

  • 目的:このショットで視聴者に何を感じさせ、何を理解させるか。
  • 素材:商品写真から始めるか(画像から動画)、テキストだけで作るか(テキストから動画)。
  • 長さ:多くのAIモデルは数秒のクリップを生成するため、4〜6秒のショットを計画し、編集ソフトでトリミングします。
  • カメラ:1ショットにつき明確な動きを1つ。カメラワークの表現一覧は、カメラワークのプロンプトガイドをご覧ください。

ステップ3:商品写真からヒーローショットを作る(画像から動画)

商品を正確に見せる必要があるショットは、実際の商品写真から始めましょう。テキストだけでは、ロゴやラベル、パッケージの正確な形を再現できません。写真なら再現できます。

veo4.devでは、複数のモデルが開始画像に対応しています。Veo 4は参照画像を受け付けます。Veo 3.1は最初のフレームと最後のフレームを受け付けるため、ショットの始まりと終わりをコントロールできます。MiniMax H3も最初と最後のフレームに対応しています。Kling 3.0、Kling v2.5 Turbo Pro、Seedance 2.0、Wan 2.6は任意で最初のフレームを指定でき、Hailuo 2.3は元画像からのみ生成します。全体の流れは画像から動画ページをご覧ください。

ヒーローショットのコツ:

  • 商品ではなく動きを描写する。 モデルにはすでにボトルが見えています。何が変化するかを伝えましょう。光が動く、結露ができる、カメラが周囲を回る、などです。
  • 商品の動きは小さく抑える。 商品が大きく動くと、ラベルが歪みやすくなります。カメラと光を動かし、商品は静止させましょう。
  • 先に写真をトリミングする。 Kling 3.0、Kling v2.5 Turbo Pro、MiniMax H3では、クリップのアスペクト比が開始画像から決まります。縦型広告なら、アップロード前に商品写真を9:16にトリミングしておきましょう。
  • ネガティブプロンプトを使う。 Kling v2.5 Turbo Proでは、文字の歪みや余計な物体を除外できます。
The camera slowly orbits the steel water bottle on the wet stone surface.
Morning light sweeps across the brushed metal and catches the logo.
Cold condensation droplets bead and slide down the side of the bottle.
Static product, smooth camera motion, shallow depth of field.

テイクごとにラベルがずれてしまう場合は、AI動画のよくある問題の直し方で、文字の歪みやちらつきの対処法を詳しく解説しています。


ステップ4:テキストから動画でライフスタイルショットを作る

ライフスタイルショットは、ターゲットが憧れる暮らしの中に商品を置いて見せるものです。売るのは「気分」であり、商品は画面の中で小さかったりピントが外れていたりすることも多いため、テキストから動画に向いています。誰が、どこで、どんな光の中で、何をして、どんなカメラの動きで撮るのかを描写しましょう。

A young woman jogs along a quiet riverside path at sunrise, breath visible
in the cold air. She slows down, lifts a steel water bottle and drinks.
Golden backlight, light mist over the water. Handheld tracking shot at
shoulder height, natural and slightly shaky.

同じ人物が2つ以上のショットに登場する場合は、見た目を統一するための工夫が必要です。方法はAI動画クリップ間でキャラクターを一貫させるガイドで解説しています。


ステップ5:ナレーション、効果音、音楽

フィード広告の多くは音声なしで再生されるため、映像だけでメッセージが伝わる必要があります。重要なメリットは、編集ソフトで画面上のテキストとして加えましょう。そのうえで、サウンドは音を聞く人にとって広告をより良くするプラスアルファとして考えます。

選択肢は2つあります。

  • ネイティブオーディオ。 一部のモデルは映像と同時にサウンドを生成します。Seedance 2.0にはネイティブオーディオの切り替えが、Kling 3.0にはネイティブサウンドの切り替えがあります。環境音や効果音に使いましょう。砂利を踏む足音、キャップをひねって開ける音、夜明けの鳥のさえずりなどです。
  • ナレーションと音楽を別に用意する。 台本どおりのコピーやブランドのテーマ曲を使う場合は、ナレーションを別に録音または生成し、編集ソフトで映像に重ねます。こうすれば、すべてのショットで声が統一されます。

プロンプトでは、映像と同じくらい丁寧にサウンドも描写しましょう。

Sound: the soft click of the cap unscrewing, a short splash of water,
quiet morning birdsong in the background. No music, no dialogue.

ステップ6:アスペクト比を配信面に合わせる

各ショットは、配信面のアスペクト比で生成しましょう。横長のクリップを後から縦型にトリミングすると、画面の大部分を捨てることになり、商品が切れてしまうこともよくあります。

配信面アスペクト比メモ
TikTok、リール、ショート、ストーリーズ9:16商品は中央に。上下にはアプリのボタンが表示されます
主要プラットフォームのフィード投稿1:1 または 3:4正方形はどこでも安全。3:4は画面の高さをより多く使えます
YouTubeのインストリーム広告、Webサイト16:9定番の横長フォーマット
バナー風やシネマティックなヘッダー21:9Seedance 2.0やMiniMax H3など一部のモデルで利用可能

サイト上のテキストから動画モデルのうち、アスペクト比を設定できるものはすべて16:9と9:16に対応しています。Seedance 2.0、MiniMax H3、Happy Horse 1.0は1:1、4:3、3:4にも対応しています。Veo 4とVeo 3.1は16:9と9:16のみです。同じ広告の縦型版と横長版が必要な場合は、1本をトリミングするのではなく、それぞれのアスペクト比でネイティブに生成しましょう。縦型の構図について詳しくは、TikTok、リール、ショート向け縦型AI動画の作り方をご覧ください。


ステップ7:低コストで試行錯誤し、最後に本番レンダリング

当サイトのほとんどのモデルでは、クリップのクレジット消費量は長さに応じて増え、多くのモデルでは解像度によっても増えます。Seedance 2.0と、Kling 3.0のスタンダードモードおよび1080pモードでは、ネイティブオーディオを使うとコストが上がります。これをうまく活用しましょう。

  1. 短く試作する。 モデルが提供する最短の長さを使います。たとえばVeo 4とVeo 3.1なら4秒、KlingとSeedance 2.0なら5秒です。
  2. 低い解像度で試作する。 Seedance 2.0、Kling 3.0、Wan 2.6のようにコストが解像度で変わるモデルでは、480pまたは720pでプロンプトを試しましょう。Veo 4とVeo 3.1は長さだけでコストが決まるため、解像度を変えても価格は変わりません。
  3. 1テイクにつき変更は1か所だけ。 そうすれば、どの変更が効いたのかがわかります。テイク間で開始画像、長さ、アスペクト比は同じに保ちましょう。
  4. 本番レンダリングは最後に。 プロンプトがうまくいったら、フルの長さと1080pで、Kling 3.0のように4Kに対応したモデルならさらに高い解像度で生成します。

まとめて生成する計画を立てる前に、料金ページで各オプションの最新のクレジット消費量を確認してください。


15秒広告のサンプル:プロンプト付きショットリスト

上記の水筒のブリーフに基づく、縦型フィード向け9:16の完全なプランです。

ショット時間役割素材
10〜3秒フックテキストから動画
23〜7秒商品のヒーローショット画像から動画
37〜10秒メリットの証明画像から動画
410〜13秒ライフスタイルテキストから動画
513〜15秒ブランドでの締め画像から動画

ショット1、フック:

Extreme close-up of an ice cube dropping into clear water inside a steel
bottle, in slow motion. Water splashes up toward the lens. Cool blue light,
dark background. Static camera. Sound: a crisp ice clink and splash.

ショット2、ヒーローショット(商品写真から開始):

The camera slowly pushes in on the steel water bottle standing on a wet
stone. Soft sunrise light slides across the brushed metal and the logo.
The product stays still. Shallow depth of field, calm and premium mood.

ショット3、メリットの証明(商品写真から開始):

Cold condensation forms on the outside of the bottle and a single drop
runs down past the logo. Bright midday sun behind it, heat shimmer in the
background. Static close-up shot. Sound: faint summer insects.

ショット4、ライフスタイル:

A runner stops at the top of a hill at sunrise, unscrews a steel bottle
and drinks, then smiles and looks out over the city. Warm backlight, light
breeze in her hair. Slow handheld orbit around her at shoulder height.
Sound: heavy breathing, wind, distant birds.

ショット5、ブランドでの締め(シンプルな商品単体写真から開始):

The bottle stands centered on a plain light background. The camera holds
still while soft light slowly brightens from left to right. Leave clear
empty space above the bottle for a logo and a tagline.

ショット2と3にはメリットを画面上のテキストとして、ショット5には行動喚起のテキストを加え、広告全体に1行のナレーションを流しましょう。


よくある質問

商品広告にはどのモデルを使えばよいですか?

商品を正確に見せる必要があるショットには、Veo 4やVeo 3.1のように開始画像に対応したモデルを使いましょう。最後のフレームも固定したい場合はVeo 3.1が適しています。ライフスタイルショットなら、どのテキストから動画モデルでも使えます。

AIでロゴやラベルを正確に再現できますか?

実際の商品写真から始め、商品の動きを小さく抑えましょう。テキストだけのプロンプトでは、ブランドマークを確実に再現することはできません。ロゴを完璧に見せたい場合は、編集ソフトで最後のフレームに重ねてください。

ネイティブオーディオと別撮りのナレーション、どちらを使うべきですか?

各ショット内の音にはネイティブオーディオを使いましょう。広告全体には別に用意したナレーションとBGMを使えば、ショットが変わっても声と曲が統一されます。

縦型版と横長版はどう作ればよいですか?

同じプロンプトから、9:16と16:9それぞれのアスペクト比で生成しましょう。ネイティブの構図なら商品がフレームに収まりますが、トリミングすると商品が切れてしまうことがよくあります。


最初の商品広告を作ってみよう

ブリーフを書き、5つのショットを計画し、短く試作しましょう。そしてAI動画ジェネレーターを開いてヒーローショットから始めるか、Veo 4で商品写真をすぐにアニメーション化してみてください。試作の仕上がりに納得できたら、本番をレンダリングして広告を編集しましょう。